ごあいさつ
ショウジョウバエは言うまでもなく非常に優れたモデル動物であり、これまでにも数多くの重要な発見がなされてきました。今日のライフサイエンスの主要なプレイヤーである重要な遺伝子の多くがショウジョウバエの研究によって見出され、その機能が明らかにされてきたことからも、ショウジョウバエは基礎生物学の分野においてはもちろん、ライフサイエンスのあらゆる分野において先駆的な役割を果たしてきたと言うことができます。もちろんそれは神経科学の分野においても例外ではありません。
近年、ショウジョウバエの新しい分子遺伝学的手法が続々と生み出され、それらがさらにライブイメージングや行動遺伝学などの新しい技術・手法と組み合わされることにより、ショウジョウバエの先駆的な役割はますます加速していると考えられます。本シンポジウムでは、ショウジョウバエを用いた神経科学の分野における最新のトピックを8人の演者に紹介して頂きます。ショウジョウバエに馴染みのない方でも、お誘い合わせの上是非お気軽にご参加下さい。
また、シンポジウム終了後に懇親会の席を用意いたしますので、参加希望の方は下記世話人のメールアドレスまでご連絡下さい。

 
 

世話人:金沢大学フロンティアサイエンス機構  佐藤 純   
 

 
 

プログラム                       ポスター(PDF)  シンポジウムの様子
金沢大学 革新脳科学COEシンポジウム Neurobiology of Drosophila
8月21日(木) 13:00~18:00
金沢大学宝町キャンパス 医学部G棟(解剖棟)第4講義室 交通案内・地図

1:00~1:30
高坂洋史 東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻
生体内でシナプスができるところを見る

1:30~2:00
村上智史 東京大学 分子細胞生物学研究所 形態形成研究分野
ショウジョウバエ嗅覚記憶研究ーLabview導入によるアプローチ

2:10~2:40
小泉惠太 金沢大学 子どものこころの発達研究センター
RNAi を利用した fly / mouse 二段階スクリーニングによる 自閉症遺伝子の探索 

2:40~3:20
上川内あづさ 東京薬科大学 生命科学部 分子生命科学科
ショウジョウバエ聴覚・重力感覚の神経機構

3:30~4:00
遠藤啓太 東京大学 分子細胞生物学研究所 高次構造研究分野
キイロショウジョウバエの嗅覚神経細胞を50種類もの神経クラスに分化させる分子機構の解析

4:00~4:30
千原崇裕 東京大学大学院 薬学系研究科 遺伝学教室
嗅覚系二次神経の軸索・樹状突起ガイダンスを制御する分子機構

4:40~5:10
佐藤純 金沢大学 フロンティアサイエンス機構
ショウジョウバエの脳形成における同心円ゾーンと細胞移動による神経回路形成機構

5:10~5:50
鈴木崇之 マックス・プランク研究所 神経生物学部門
The novel axon guidance receptor Gogo regulates photoreceptor axon layer targeting

7:00~
懇親会

 

 

   
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