学生・ポスドク募集中!
私たちはショウジョウバエ脳の視覚中枢を用いて脳の形成機構を研究しています。
我々の研究グループは「数理神経科学ユニット」および「神経発生学研究分野」の2つの名称を持っており、この2つの研究を並行して推進しています。

<神経発生学> 
 ショウジョウバエ視覚中枢は層構造・カラム構造といったほ乳類の脳において見られる構造的特徴を有しており、緻密な遺伝子操作が可能であるため、脳神経回路の発生および機能を研究する上で優れたモデル系です。我々の研究グループはハエの視覚中枢において神経幹細胞が産み出される過程、神経幹細胞から多様な神経細胞が産み出される過程、神経細胞が移動し正確な神経回路を形成する過程それぞれについて重要な役割を果たす遺伝子を同定し、ハエからヒトまで共通する進化的に保存された分子機構を明らかにしてきました。今後もほ乳類の脳の形成過程において見られる重要かつ基本的な現象の分子メカニズムについて、ハエの分子遺伝学的手法を駆使した先駆的な研究を進めて行きたいと考えています。また、視覚系神経回路の機能について行動実験による解析を進めて行きたいと考えています。

<数理神経科学>
 生命科学と数理科学の融合研究は世界的な潮流となっていますが,生命科学実験と数理シミュレーションを1対1に対応させて研究を推進する真の異分野融合研究はいまだ困難です。私たちは上記の神経発生学研究の中から得られた知見に基づき、実際の生命現象に基づいた数理モデルを構築します。さらに、モデルの正しさ、またモデルによって得られた予測を実際の生物を用いた実験によって検証することによって、神経科学と数理科学の真の融合研究を推進します。また神経科学だけでなく、他の研究グループとの共同研究により、ES細胞やがん幹細胞の数理モデル研究を推進しています。

小さな研究室ではありますが、神経発生学と数理神経科学の両方に触れることのできるユニークな研究室です。

神経発生学、数理神経科学のどちらかにでも興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 
 
佐藤 純 
 
 

<新着情報>
2024年1月14,20日
NHKサイエンスZERO で私達の研究が紹介されました

2022年5月24日
第55会日本発生生物学会 が5/31から6/3まで金沢市で開催されます

2022年5月9日
私たちの研究がYahoo! JAPANサイエンスポータルで紹介されました

2022年4月7日
私たちの論文がCurrent Biologyに掲載されました
Hayashi, T., Tomomizu, T., Sushida, T., Akiyama, M., Ei, S-.I., and Sato, M.
Tiling mechanisms of the Drosophila compound eye through geometrical tessellation.
Current Biology 32, 2101-2109 (2022).

2021年6月6日
最近の研究業績についての紹介を掲載しました。
Notchシグナルの時空間制御細胞系譜依存的反発によるカラム形成カラムの極性と配置

2021年3月16日
私たちの論文がNature Communicationsに採択されました
Wang, M., Han, X., Liu, C., Takayama, R., Yasugi, T., Ei, S., Nagayama, M., Tanaka, Y. and Sato, M.
Intracellular trafficking of Notch orchestrates temporal dynamics of Notch activity in the fly brain.
Nature Communications 12, 2083 (2021).

2021年1月8日
数理生物学の入門書を出版しました。
いますぐ始める数理生命科学」コロナ社 (2021).

2020年10月28日
私たちの論文がCell Reportsに掲載されました (表紙に採用されました)
Cell Reports 33, 108305(2020).   

2020年8月14日
私たちの論文がNature Communicationsに掲載されました
Nature Communications 11, 4067 (2020).   

2019年9月26日
博士課程学生のOlena Trushが博士号を取得し、学長賞を受賞しました (写真集)

2019年6月7日
ホームページの研究内容写真集がアップデートされました

2019年5月15日
私たちの論文がJournal of Neuroscienceに受理されました
Olena Trush, Chuyan Liu, Xujun Han, Yasuhiro Nakai, Rie Takayama, Hideki Murakawa, Jose A. Carrillo, Hiroki Takechi, Satoko Hakeda-Suzuki, Takashi Suzuki and Makoto Sato
N-cadherin orchestrates self-organization of neurons within a columnar unit in the Drosophila medulla
 Journal of Neuroscience 39, 5861-5880 (2019).
 Access the recommendation on F1000Prime

2018年9月27日
私たちの論文がiScieceに掲載されました
 iScience 8, 148-160 (2018).

2018年9月25日
私たちの論文がiScieceに受理されました
Takumi Suzuki, Chuyan Liu, Satoru Kato, Kohei Nishimura, Hiroki Takechi, Tetsuo Yasugi, Rie Takayama, Satoko Hakeda-Suzuki, Takashi Suzuki and Makoto Sato
Netrin signaling defines the regional border in the Drosophila visual center

2018年8月22日
私たちの論文がScientific Reportsに掲載されました
 Scientific Reports 8, 12484 (2018).

2017年9月25日
私たちの論文がDevelopmental Biologyに掲載されました
 Developmental Biology 431,101-110 (2017).

2016年11月24日
当研究室主催で「幹細胞とがんの数理生物学」シンポジウムが開催されます

2016年10月7日
当研究室主催で「モデル動物研究会〜ムシサカナの会@金沢〜」が開催されました

2016年8月18日
私たちの論文がProceedings of the National Academy of Sciencesに掲載されました
 PNAS 113, E5153-E5162 (2016).

2016年7月7日
私たちの論文がProceedings of the National Academy of Sciencesに受理されました
Sato, M., Yasugi, T., Minami, Y., Miura, T. and Nagayama, M.
Notch-mediated lateral inhibition regulates proneural wave propagation when combined with EGF-mediated reaction diffusion.

2016年6月15日
鈴木くんの論文がJournal of Neuroscienceに掲載されました
 Journal of Neuroscience 36, 6503-6513 (2016).

2016年5月10日
鈴木くんの論文がJournal of Neuroscienceに受理されました
Suzuki, T., Trush, O., Yasugi, T., Takayama, R. and Sato, M.
Wnt signaling specifies antero-posterior progenitor zone identity in the Drosophila visual center.

2016年4月8日
鈴木くんの論文がCell Reportsに掲載されました
  Cell Reports 15, 1-11 (2016).

2016年3月10日
理研CDB今井研との共著論文がCell Reportsに掲載されました
  Cell Reports 11, 2718-2732 (2016).

2015年12月6日
鈴木くんの論文がDevelopmental Biologyに掲載されました
  Developmental Biology 409, 343-353 (2016).

2015年12月4日
鈴木くんの論文がDevelopmental Biologyに受理されました
Suzuki, T., Takayama, R. and Sato, M.
eyeless/Pax6 Controls the Production of Glial Cells in the Visual Center of Drosophila melanogaster.

2015年6月23日
佐藤がプロジェクトリーダーを務める「幹細胞とがんの数理生物学」が
平成27年度戦略的研究推進プログラム先魁プロジェクトに採択されました

2015年4月10日
佐藤が金沢大学新学術創成研究機構の所属となりました
佐藤研究室は新学術創成研究機構 革新バイオ研究コア 数理神経科学研究ユニット
  および 医薬保健学総合研究科 脳医科学専攻 神経発生学研究分野 を兼務します

2015年2月10日
佐藤が金沢大学リサーチプロフェッサーに登用されました

2014年10月1日
佐藤がCREST数理モデリングの研究課題「生命現象における時空間パターンを支配する普遍的数理モデル導出に向けた数学理論の構築」のメンバーに加わりました

2014年8月7日
写真集をアップデートしました

2014年6月4-6日
当研究室の主宰により第11回日本ショウジョウバエ研究会(JDRC11)が開催されました

2013年6月12日
私たちの論文がDevelopmental Biologyに掲載されました
  Developmental Biology 380 (2013) 1-11.
  Developmental Biology 380 (2013) 12-24.

  Developmental Biology 377 (2013) 90-99.

2013年5月4日
鈴木くんの論文がDevelopmental Biologyに受理されました
Suzuki, T., Kaido, M., Takayama, R. and Sato, M.
A temporal mechanism that produces neuronal diversity in the Drosophila visual center.

2013年4月10日
ショウジョウバエ視覚系の発生に関する総説がDevelopmental Biologyに受理されました
Sato, M., Suzuki, T. and Nakai, T.
Waves of differentiation in the fly visual system.

2013年2月17日
長谷川さんの論文がDevelopmental Biologyに受理されました
Hasegawa, E., Kaido, M., Takayama, R. and Sato, M.
Brain-specific-homeobox is required for the specification of neuronal types in the Drosophila optic lobe.

2012年4月9日
佐藤が文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました(平成24年度)

2012年4月6日
佐藤が科研費 基盤(B)に採択されました(平成24年度)

2012年4月1日
佐藤研究室は金沢大学医薬保健研究域 脳肝インターフェースメディシン研究センターおよび金沢大学大学院医学系研究科に所属が変わりました
佐藤研究室の講座名が「神経発生学研究分野」となりました
佐藤特任准教授が教授に昇任しました
中井康弘博士研究員がラボメンバーに加わりました

2012年3月7-11日
鈴木くんがThe 53rd Annual Drosophila Research Conferenceに参加し、ポスター発表しました

2011年10月3-7日
長谷川さんがCold Spring Harbor Laboratory Meeting on Neurobiology of Drosophilaに参加し、ポスター発表しました

2011年4月1日
鈴木匠博士研究員がラボメンバーに加わりました

2011年2月16日
佐藤特任准教授がDevelopmental BiologyのEditorial Boardに加わりました

2011年2月8日
長谷川さん・北田くんの論文がDevelopmentに掲載されました
Development (2011) 138, 983-993 (Open Acess PDF file)
Featured Article: 'Eyeing up neuronal circuits'

2010年12月1日
長谷川さん・北田くんの論文がDevelopmentに受理されました
Hasegawa, E., Kitada, Y., Kaido, M., Takayama, R., Awasaki, T., Tabata, T. and Sato, M.
Concentric zones, cell migration and neuronal circuits in the Drosophila visual center.

2010年10月1日
佐藤特任准教授が さきがけ「脳神経回路の形成・動作と制御」に採択されました (平成22年度)

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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  金沢大学 新学術創成研究機構